「泉」から「いづみ」へ その26
- 2006/07/22
- 01:31
由美さんが「セゾン」に来てから1ヶ月が経ちました。
ちょうど明日は由美さんがお休みをもらった日曜日で、次の月曜日と2日間「メゾン」に遊びに来ます。
わたしも美佳さんから月に2回平日にお休みをもらったので、ウキウキしています。(笑)
その代わり、由美さんの来ない土曜日に「メゾン」のお掃除とお姉さまたちのお食事を作る事になりました。
夕方から「ファンシー」にお迎えに行くので、それまでに由美さんを含めたお姉さまたちのお食事の支度の最中です。
エビフライとコロッケの下ごしらえをしました。
「いづみちゃん、鼻にパン粉がついてるわよ。」
ひとみさんに笑われてしまいました・・
「それだけ一所懸命やった、なによりの証拠でしょ。」
麻里さんがフォローしてくれました。
「いづみちゃんもずいぶん手際良くなったものね。」
「「インナーメイト」の食事当番だものね。」
ふだんの日は「メゾン」に戻ってお食事をするのが普通なんですが、わたしはお姉さまたちより早く、5時には退社します。それから車の運転ができるあゆみさんかみゆきさん、時には麻里さんのお供でスーパーへお買い物に行きます。そして「メゾン」へ戻って晩ご飯の仕度をして、お姉さまたちが帰ってくるのを待つ、というぐあいです。わたしは雑用係なので、これも大事なお仕事だと思っています。
「由美さんが来るの、楽しみだわ。」
「そうよね。あの子、素直でいじらしいから、見てると応援したくなっちゃう。」
あゆみさんとみゆきさんは元から由美さんのファンなんです。
「あら、お二人さん、ホントは夜のお相手したいんじゃないの?」
「その言葉、そっくり社長にお返ししますわ。」
美佳さんとみゆきさんの掛け合いは、いつ聞いても楽しいです。
「あなたたちのおかげであの子が淫乱になったら、どうするのよ?」
「社長はそれが一番の望みなんでしょ?」
「痛いとこ突いてくるわね。口では絶対この子にかなわないわ・・」
「社長にみっちり教育されましたから、えへへ。」
「冗談はともかく、彼女がだんだん綺麗になっていくのを見てるのが、とっても楽しみなの。」
「由美さんって私に似て大人しいと思ったのですけど、思い切りがいいですよね。」
普段は無口なめぐみさんが珍しく口を開きました。
「あら、素直に受け入れるところなんか、めぐみちゃんにそっくりよ。そう思わない、お姉様?」
「そうですわね。あの方はめぐみさんと一緒で、わたしにはとても可愛らしいお嬢さまに映りますわ。」
「そうそう、お喋りに夢中になっていると、「ファンシー」が閉まっちゃうわよ。今日は3人でお迎えに行くんでしょ?」
「こうして話してるとあっという間に時間が経っちゃう・・」
「今日はみゆきちゃんが運転する?それとも私がしましょうか?」
「あゆみお姉さまにお任せするわ。その間いづみちゃんと・・」
「いつまで馬鹿な事言ってるのよ、この子ったら・・それはそうと美智子さんがまだモデルのお礼上げてないから、「ファンシー」に行ったら、好きなもの選んでね、って言ってたわよ、いづみちゃん。」
「美智子さんのモデルって何だか怪しいわね。何のモデルだったの、いづみちゃん?」
「それはナイショです。(笑)みゆきさんとお泊りした時に教えてあげますね。」
わたしはみゆきさんにウインクしました。
「ますます怪しい・・車の中で口を割らせてみせるから。」
「刑事みたいな口きいちゃダメよ、みゆきちゃん。(笑)とにかく早く支度して、あの子を迎えにいってちょうだいね。」
わたしたち3人はあゆみさんの運転で「ファンシー」に向いました。
わたしのお洋服は当然、由美さんが選んでくれたものです。(笑)
「いづみさん、社長がモデルのお礼したいって言っていたんですけど・・」
「ファンシー」に着くと、真っ先に由美さんが切り出しました。
「じゃあ、お言葉に甘えちゃおうかしら・・由美さん、また何か選んでくれますか?」
由美さんは紺のワンピースと、パステル・カラーの水色の半袖のスーツを持ってきてくれました。
「いづみさん、どちらがお好きかしら?」
「わたし、スーツって持っていないので、スーツを頂いていいですか?」
「思ったとおりですね。このスーツに合うブラウスを選んできますから、試着室に行っててくださいね。」
試着室では当然のように女性3人でかしましくお喋りしました。(笑)
「ねえ、モデルの話、どうしても教えてくれないつもり?」
みゆきさん、ニコニコしていますが、刑事さん並みのしつこさです。
「みゆきちゃん、あんまり苛めるといづみちゃんが可哀想じゃない。今度私にこっそり教えてね。」
もしかしたら、あゆみさんの方がうわてなのかも知れません・・
「うーん、ますます言わせたくなってきちゃう。いづみちゃんも焦らすのが上手くなったわね。」
それはお姉さまたちに仕込まれたからですよ、って言おうとしたら、由美さんが現れました。
「これ、胸のところがワンサイズゆったりしてるんですけど、来年にはぴったりフィットすると思いますよ。」
「バストも成長するしね・・」
みゆきさんにウインクのお返しをされてしまいました・・(笑)
「由美さんって、いつも長く着られるように考えてくれるのよね。サスガだわ。」
「あゆみさん、私そんなにセンスに自信ないですよ。あゆみさんの着こなしの方が私よりよっぽどいいセンスです。」
「二人でいつまで大人の会話しててもいいけど、由美さん、お仕事終わったら「メゾン」に来てくれるのよね?」
「ええ、喜んでお邪魔します。まだ早いので、どこかで時間をつぶしててくれますか?」
「じゃあ、8時に迎えに来ますけど、いいかしら?」
「わかりました。みなさんにお会いできるの、楽しみです。」
由美さんは満面の笑みを浮かべていました。
お酒を飲めない未成年がいるので、(笑)近くの喫茶店で3人でお話しました。
「いづみちゃん、来月みんなで旅行に行く話、聞いてる?」
「え、初耳です。どこに行くんですか?」
「静岡県の伊東って、もちろん知ってるわよね?」
「毎年行くんですか?」
「ちょっと洒落た旅館があってね、離れだから気を遣わないのよ。」
「社長の変身ぶりも見られるし・・そうだいづみちゃん、電車の事とか詳しいんでしょ?切符の手配とかいづみちゃんにやらせようよ。」
「伊東だったら、「踊り子」っていう特急だと乗り換えが無くて便利ですよね。」
「さすがに詳しいわね。美佳さんにお話しておくわ。」
「8月だと混みますよね。1ヶ月前から予約出来ますから、日にちが決まったら教えてくださいね。」
旅行なんて、何年ぶりかしら。中学生の頃は時刻表を眺めて旅行した気分になっていたのよね・・
女同士でお喋りしていると、あっという間に時間が経ってしまいます。
「ファンシー」に由美さんを迎えに行きました。これから楽しいときが待っているのでしょうか・・
ちょうど明日は由美さんがお休みをもらった日曜日で、次の月曜日と2日間「メゾン」に遊びに来ます。
わたしも美佳さんから月に2回平日にお休みをもらったので、ウキウキしています。(笑)
その代わり、由美さんの来ない土曜日に「メゾン」のお掃除とお姉さまたちのお食事を作る事になりました。
夕方から「ファンシー」にお迎えに行くので、それまでに由美さんを含めたお姉さまたちのお食事の支度の最中です。
エビフライとコロッケの下ごしらえをしました。
「いづみちゃん、鼻にパン粉がついてるわよ。」
ひとみさんに笑われてしまいました・・
「それだけ一所懸命やった、なによりの証拠でしょ。」
麻里さんがフォローしてくれました。
「いづみちゃんもずいぶん手際良くなったものね。」
「「インナーメイト」の食事当番だものね。」
ふだんの日は「メゾン」に戻ってお食事をするのが普通なんですが、わたしはお姉さまたちより早く、5時には退社します。それから車の運転ができるあゆみさんかみゆきさん、時には麻里さんのお供でスーパーへお買い物に行きます。そして「メゾン」へ戻って晩ご飯の仕度をして、お姉さまたちが帰ってくるのを待つ、というぐあいです。わたしは雑用係なので、これも大事なお仕事だと思っています。
「由美さんが来るの、楽しみだわ。」
「そうよね。あの子、素直でいじらしいから、見てると応援したくなっちゃう。」
あゆみさんとみゆきさんは元から由美さんのファンなんです。
「あら、お二人さん、ホントは夜のお相手したいんじゃないの?」
「その言葉、そっくり社長にお返ししますわ。」
美佳さんとみゆきさんの掛け合いは、いつ聞いても楽しいです。
「あなたたちのおかげであの子が淫乱になったら、どうするのよ?」
「社長はそれが一番の望みなんでしょ?」
「痛いとこ突いてくるわね。口では絶対この子にかなわないわ・・」
「社長にみっちり教育されましたから、えへへ。」
「冗談はともかく、彼女がだんだん綺麗になっていくのを見てるのが、とっても楽しみなの。」
「由美さんって私に似て大人しいと思ったのですけど、思い切りがいいですよね。」
普段は無口なめぐみさんが珍しく口を開きました。
「あら、素直に受け入れるところなんか、めぐみちゃんにそっくりよ。そう思わない、お姉様?」
「そうですわね。あの方はめぐみさんと一緒で、わたしにはとても可愛らしいお嬢さまに映りますわ。」
「そうそう、お喋りに夢中になっていると、「ファンシー」が閉まっちゃうわよ。今日は3人でお迎えに行くんでしょ?」
「こうして話してるとあっという間に時間が経っちゃう・・」
「今日はみゆきちゃんが運転する?それとも私がしましょうか?」
「あゆみお姉さまにお任せするわ。その間いづみちゃんと・・」
「いつまで馬鹿な事言ってるのよ、この子ったら・・それはそうと美智子さんがまだモデルのお礼上げてないから、「ファンシー」に行ったら、好きなもの選んでね、って言ってたわよ、いづみちゃん。」
「美智子さんのモデルって何だか怪しいわね。何のモデルだったの、いづみちゃん?」
「それはナイショです。(笑)みゆきさんとお泊りした時に教えてあげますね。」
わたしはみゆきさんにウインクしました。
「ますます怪しい・・車の中で口を割らせてみせるから。」
「刑事みたいな口きいちゃダメよ、みゆきちゃん。(笑)とにかく早く支度して、あの子を迎えにいってちょうだいね。」
わたしたち3人はあゆみさんの運転で「ファンシー」に向いました。
わたしのお洋服は当然、由美さんが選んでくれたものです。(笑)
「いづみさん、社長がモデルのお礼したいって言っていたんですけど・・」
「ファンシー」に着くと、真っ先に由美さんが切り出しました。
「じゃあ、お言葉に甘えちゃおうかしら・・由美さん、また何か選んでくれますか?」
由美さんは紺のワンピースと、パステル・カラーの水色の半袖のスーツを持ってきてくれました。
「いづみさん、どちらがお好きかしら?」
「わたし、スーツって持っていないので、スーツを頂いていいですか?」
「思ったとおりですね。このスーツに合うブラウスを選んできますから、試着室に行っててくださいね。」
試着室では当然のように女性3人でかしましくお喋りしました。(笑)
「ねえ、モデルの話、どうしても教えてくれないつもり?」
みゆきさん、ニコニコしていますが、刑事さん並みのしつこさです。
「みゆきちゃん、あんまり苛めるといづみちゃんが可哀想じゃない。今度私にこっそり教えてね。」
もしかしたら、あゆみさんの方がうわてなのかも知れません・・
「うーん、ますます言わせたくなってきちゃう。いづみちゃんも焦らすのが上手くなったわね。」
それはお姉さまたちに仕込まれたからですよ、って言おうとしたら、由美さんが現れました。
「これ、胸のところがワンサイズゆったりしてるんですけど、来年にはぴったりフィットすると思いますよ。」
「バストも成長するしね・・」
みゆきさんにウインクのお返しをされてしまいました・・(笑)
「由美さんって、いつも長く着られるように考えてくれるのよね。サスガだわ。」
「あゆみさん、私そんなにセンスに自信ないですよ。あゆみさんの着こなしの方が私よりよっぽどいいセンスです。」
「二人でいつまで大人の会話しててもいいけど、由美さん、お仕事終わったら「メゾン」に来てくれるのよね?」
「ええ、喜んでお邪魔します。まだ早いので、どこかで時間をつぶしててくれますか?」
「じゃあ、8時に迎えに来ますけど、いいかしら?」
「わかりました。みなさんにお会いできるの、楽しみです。」
由美さんは満面の笑みを浮かべていました。
お酒を飲めない未成年がいるので、(笑)近くの喫茶店で3人でお話しました。
「いづみちゃん、来月みんなで旅行に行く話、聞いてる?」
「え、初耳です。どこに行くんですか?」
「静岡県の伊東って、もちろん知ってるわよね?」
「毎年行くんですか?」
「ちょっと洒落た旅館があってね、離れだから気を遣わないのよ。」
「社長の変身ぶりも見られるし・・そうだいづみちゃん、電車の事とか詳しいんでしょ?切符の手配とかいづみちゃんにやらせようよ。」
「伊東だったら、「踊り子」っていう特急だと乗り換えが無くて便利ですよね。」
「さすがに詳しいわね。美佳さんにお話しておくわ。」
「8月だと混みますよね。1ヶ月前から予約出来ますから、日にちが決まったら教えてくださいね。」
旅行なんて、何年ぶりかしら。中学生の頃は時刻表を眺めて旅行した気分になっていたのよね・・
女同士でお喋りしていると、あっという間に時間が経ってしまいます。
「ファンシー」に由美さんを迎えに行きました。これから楽しいときが待っているのでしょうか・・